推論・論証 練習問題集
推論・論証の練習問題を解く前にまずは、以下の内容をしっかりと熟読し、理解してから解くようにしてください。そうすることで、試験本番でもスムーズに解けるようになると思います。
SPI 推論・論証の問題の解き方
推論問題のポイント
- 与えられた条件を順番に並べ図式化する
- 与えられた条件から方程式が作成できる
- 設問内容から確実に言えることだけで判断する
推論の問題は、与えられた条件から言えることを解答群の中から選択する問題です。該当する回答を複数選択する問題も出題されることがあります。設問で与えられた条件は必ず図式化するようにしてください。そうすることで、見えなかった点が見えるようになってきます。
さらに、その条件の中には条件によって確実に言えることと、その条件だけでは断言できないというものがあります。最終判断をする場合は、必ず条件によって確実に言えることだけを元に判断するようにしてください。
覚えておくべき公式
覚えておくべき公式
- 平均=合計÷個数
- 人口密度=人口÷面積
- 食塩水の濃度(%)=(食塩の量 ÷ 食塩水の量)×100
推論は以下のような点を求める問題が出題されますが、『これは順番を求める問題だから・・・』とか、『これは真偽を問う問題だ』と言ったように意識をする必要は特にありません。ただ、練習問題を実施する場合は、全てのカテゴリについて実施し、漏れが無いようにだけしておいてください。当サイトでは一通りのカテゴリの練習問題を網羅しています。
推論出題カテゴリ
- 【順番】順番や順位、位置関係を求める問題
- 【内訳】物の数や種類、人の人数などの内訳を求める問題
- 【発言】人の発言の正誤を問う問題
- 【平均】平均や平均から個々の値を導き出す問題
- 【条件】条件に合うものを選択する問題
- 【真偽】「~であれば~である」と言った真偽を問う問題
- 【比率】物の比率や濃度、人口密度、売上の増減率を求める問題
推論の【比率】系の問題で、濃度や比率を求める問題が出題されることがあります。『濃度算』や『割合と比率』の分野で合わせて練習するようにしてください。
他にも簡単な平均を求める計算や一般的な足し算や掛け算の計算が必要になることもあります。
推論問題の例題
推論問題の例題
- AチームとBチームが野球の試合をした。勝ったチームは5ポイント、負けたチームは1ポイント、引き分けの場合は2ポイントずつ得られる。Aチームが5勝2敗3引き分けのとき、Bチームの合計ポイントはいくつか?
Aチームが5勝2敗3引き分けということは、Bチームは2勝5敗3引き分けと言うことになります。この程度の問題であれば図式化するまでもありませんが、図式化すると下図のようになります。
よって、Bチームの合計ポイントは次の通り。
Bチームの合計ポイント
=(2×5)+(5×1)+(3×2)
=10+5+6
=21 ポイント
論証問題のポイント
論証問題のポイント
- 「AならばBである」が正しい場合、「BでなければAでない」も正しいと言える。(待遇)
- 「AならばB」かつ「BならばC」が正しい場合、「AならばC」も正しいと言える。(三段論法)
論証問題では上記の2点が非常によく使われるので頭に入れておいてください。
上記2点は言葉だけでは分かり難いですが、図式化すると簡単に理解できると思います。
AはBの中に含まれているため、AであればBでもあると言えます。逆にBでないということはAでもないとも言えます。
三段論法も考え方は先程の待遇と同じです。AならびBと言うことは、AはBの中に含まれています。さらにBならばCと言うことはBはCの中に含まれていることになります。よって、一番小さいAも当然Cの中に含まれていることになり、「AならばC」と言うことも言えます。
論証問題の例題
論証問題の例題
- 「中国人はお金持ちである」が真の時、「お金が無い人は、中国人ではない」は正しいと言えるか?
図式化すると次のようになります。
よって、お金が無い人は中国人じゃないと言えるので正しいが正解です。
図式化すると簡単ですよね。