SPI練習問題-問12(推論・論証)

推論(比率:人口密度)に関する問題。次の設問1を解答せよ。

下表は、P県、Q県、R県の3県の1Km²あたりの人口密度を表している。P県とR県の面積は等しくQ県の面積はP県の2倍である。

人口密度
P県 390
Q県 270
R県 465

[設問1]次の推論ア、イの条件の正誤を考え、A~Iの中から該当するものを1つ選びなさい。

 ア:Q県とR県を合わせた県の人口密度は300である。
 イ:Q県の人口はR県の人口より多い。

[解答群]
 アは正しいが、イは必ずしも正しいとは言えない
 アは正しいが、イは誤り
 アは必ずしも正しいとは言えないが、イは正しい
 アは必ずしも正しいとは言えないが、イは誤り
 アは誤りだが、イは正しい
 アは誤りだが、イは必ずしも正しいとは言えない
 アもイもどちらも必ずしも正しいとは言えない
 アもイもどちらも誤り
 アもイも正しい



解答と解説

『推論・論証』の問題の解き方や、使う公式に関しては『SPI 推論・論証 ~練習問題と解き方を徹底解説!~』のページで詳しく解説しています。解き方が分からない方は、まず、そちらのページを一読してください。

設問1の解答と解説:

P県の土地の面積を1Km²と仮定します。
そうすると、P県とR県は土地の面積が等しいのでどちらも1Km²となります。さらに、Q県はP県の2倍なので、2Km²となります。

人口密度 土地面積
P県 390 1Km²
Q県 270 2Km²
R県 465 1Km²

では、アとイを順に確認していきます。

ア:Q県とR県を合わせた県の人口密度は300である。

Q県の人口密度は270人/Km²。土地の面積は2Km²なので、人口は以下の通りになります。

Q県の人口=270×2
     =540人

R県の人口密度は465人/Km²。土地の面積は1Km²なので、人口は以下の通りになります。

R県の人口=465×1
     =465人

よって、Q県とR県の合計人口と合計土地面積は次の通り。

Q県とR県の合計人口
=540+465
=1005人

Q県とR県の合計土地面積
=2+1
=3Km²

よって、Q県とR県の合算人口密度は次の通り。

Q県とR県の合算人口密度
=1005÷3
=335人/Km²

よって、人口密度300というのは誤り

イ:Q県の人口はR県の人口より多い。

アの条件の確認の際にQ県の人口はR県の人口より多いことが判明しているので、イは正しいと言えます。
Q県の人口=540人
R県の人口=465人

(※補足)
上記の人口は、土地の面積をP県1Km²、Q県2Km²、R県1Km²と仮定して算出したものですが、『P:Q:R=1:2:1』の土地面積比率は実際の土地面積になっても変わりません。よって、人口も土地比率に合わせて増減するのでQとRの人口数が逆転することはありません。

これらの結果より、求めたい解答はアは誤りで、イが正しいのでEとなります。

解答:E