SPI練習問題-問14(推論・論証)

推論(内訳)に関する問題。次の設問1、設問2を解答せよ。

4つのサッカーチームP、Q、R、Sが総当たり戦を行った。試合結果について、次のことが分かっている。

  1. QはSにだけ勝った
  2. PはRに負けた
  3. 引き分けはない

[設問1]次の推論ア、イ、ウの内、必ずしも誤りとはいえないものはどれか?A~Hの中から1つ選びなさい。

  • ア:Pは1勝2敗だった
  • イ:Rは1勝2敗だった
  • ウ:Sは1勝2敗だった
[解答群]
 アだけ
 イだけ
 ウだけ
 アとイの両方
 アとウの両方
 イとウの両方
 ア、イ、ウのすべて
 いずれも正しくない

[設問2]最も少ない情報で試合の勝敗が全て分かるためには、ⅰ~ⅲの情報の他に次のカ、キ、クの内、どの条件が加わればよいか?A~Hの中から1つ選びなさい。

  • カ:Pは1勝2敗だった
  • キ:Rは2勝1敗だった
  • ク:Sは2勝1敗だった
[解答群]
 カだけ
 キだけ
 クだけ
 カとキの両方
 カとクの両方
 キとクの両方
 カ、キ、クのすべて
 カ、キ、クのどれが加わっても分からない



解答と解説

『推論・論証』の問題の解き方や、使う公式に関しては『SPI 推論・論証 ~練習問題と解き方を徹底解説!~』のページで詳しく解説しています。解き方が分からない方は、まず、そちらのページを一読してください。

設問1の解答と解説:

ⅰ~ⅲの分かっていることを順に確認していきます。頭の中で考えるのではなく、必ず分かっている点を図式化、数式化するようにしてください。

ⅰ:QはSにだけ勝った

Qは、Sにだけ勝ったということなので、対P、Rは負けたことになり、1勝2敗が確定します。

SPI推論(内訳)

更に、このことより、PとRはQに勝っていることになるので、ⅰの情報だけで下表の事が全て分かります。

SPI推論(内訳)

ⅱ:PはRに負けた

PはRに負けたということなので、この情報を表に追加すると下表のようになります。

SPI推論(内訳)

ⅲ:引き分けはない

引き分けがないということより、下表の空白部分は、○か●になることは確定しましたが、どちらかは判断できません。

SPI推論(内訳)

この表の結果を踏まえア~ウを確認していきます。

ア:Pは1勝2敗だった

Pは対S戦で負ければ1勝2敗になる可能性があります。よって、必ずしも誤りとは言えない。

イ:Rは1勝2敗だった

Rは2勝が確定しているので、イは誤り。

ウ:Sは1勝2敗だった

Sは1敗だけが確定しており、対P戦、S戦で負けていれば1勝2敗になる可能性があります。よって、必ずしも誤りとは言えない。

これらの結果より、アとウが必ずしも誤りとは言えないことになります。よって、解答はE。

解答:E




設問2の解答と解説:

SPI推論(内訳)

設問1より、現時点で確定している勝敗は上記表の通りです。

確定していないのがPが1試合、Rが1試合、Qが2試合になります。よって、結果が2試合不明になっているQの最終結果が分かれば、一気に2試合分の情報を得られることになるので、解答はクの『Sは2勝1敗だった』になることが容易に推測できると思います。

念のため、順に確認していきます。

カ:Pは1勝2敗だった

この情報により、PはSに負けたことが確定し、PvsS戦の結果が埋まります。しかし、この情報だけでは、RvsS戦の結果が不明なままになります。

SPI推論(内訳)

キ:Rは2勝1敗だった

この情報により、RvsS戦の結果が確定しましたが、まだ、SvsP戦の結果が不明なままになります。

SPI推論(内訳)

ク:Sは2勝1敗だった

Sは2勝1敗だったということなので、対P戦とR戦の結果が判明しました。

SPI推論(内訳)

この対戦結果が分かったことで、残り全チームの試合結果も埋まりました。よって、このクの情報が最も少ない情報で全試合の勝敗が判明したことになります。求める解答は、C。

解答:C