SPI練習問題-問15(損益算)
原価に60%の利益を見込んで、定価をつけた商品があったが、売れ残ってしまったので寝引いた。
[設問1]
値引き後の値段は、原価の28%の利益を見込んでつけたとすると、値引きは定価の何%引きになるか。
A 10%
B 15%
C 20%
D 25%
E 30%
F 35%
G 40%
H いずれでもない
解答と解説
原価:
商品を仕入れた値段。
定価:
原価(仕入れた値段)に利益を上乗せした価格。
売値:
実際に消費者に売られる値段。定価のまま販売した場合は、定価がこの売値になります。もし、値引きして販売した場合は、値引き後の価格が売値になります。
値引価格:
定価から割り引く価格。
売値(値引後の価格)=定価-値引価格
利益:
消費者に売った値段から原価(仕入れの価格)を引いた値段が実際の利益になります。
利益=売値-原価
設問1の解説:
原価をX円と仮定します。
原価に60%の利益を見込んで、定価をつけるということは、原価に原価の60%の値段を上乗せするということ。よって、次の式が成り立ちます。
定価=原価+(原価 × 60% )
これは計算すると次のようになります。
定価=原価+(原価 × 60% )
=X+(X × 0.6)
=X+0.6X
=1.6X
よって、定価は1.6X 円ということになります。しかし、この定価では高過ぎで売れ残ってしまったので、値引して売る。値引後の値段(売値)は原価の28%の利益を見込んでつけたということなので、前述の定価と同じで、原価に原価の28%の値段を上乗せするということ。
値引後の値段(売値)=原価+(原価 × 28% )
これは計算すると次のようになります。
値引後の値段(売値)=原価+(原価 × 28% )
=X+(X × 0.28)
=X+0.28X
=1.28X
これで、定価と値引後の値段(売値)が分かりました。
定価=1.6X
値引後の値段(売値)=1.28X
値引価格(値引いた価格)は、次の式で求めることができます。
値引価格(値引いた価格)=定価-値引後の値段(売値)
=1.6X-1.28X
=0.32X
この値引価格(値引いた価格) 0.32Xは、定価の何%にあたるかというと、
値引価格(値引いた価格) ÷ 定価
0.32X÷1.6X
=0.2
=20%
よって、値引き価格は定価の何20%引きになります。
解答:C