SPI練習問題-問7(損益算)
[設問1]ある品物に仕入れ値の30%増しの定価をつけたが、セール期間中は割引価格で売ったところ、仕入れ値の4%の利益が得られた。セール期間中は定価の【 】%引きで売ったことになるか?(必要なときは、最後に小数点以下第1位を四捨五入すること)。
A 10
B 15
C 20
D 25
E いずれでもない
解答と解説
設問1の解答と解説:
仕入れ値の30%増しの定価をつけるので、定価は次の式で表すことができる。
定価 = 仕入れ値 +(仕入れ値 x 0.3)
= 仕入れ値 x(1 + 0.3)
= 仕入れ値 x 1.3 ・・・(1)
(1)式を導き出すのに計算をしていますが、計算せずに仕入れ値の30%増しの定価と言えばすぐに仕入れ値の1.3倍と出せるようにしましょう。仕入れ1に対して、仕入れの0.3倍を上乗せするので、1+0.3=1.3倍ですね。0.3が上乗せする利益部分になります。
次にセール期間中は、仕入れの4%の利益が得られるように設定したということなので、下記の式がなりたちます。考え方は、上の補足説明にも記載した通りです。
売値 = 仕入れ値 +(仕入れ値 x 0.04)
= 仕入れ値 x 1.04 ・・・(2)
更にセール期間中の定価の【 】%引きで売ったかは、次の式で表すことができます。
分子の「定価-売値」で、割り引いた値段がでます。この割り引いた値段を定価で割ることで、定価の何%割り引いたかが導き出せます。
よって、セール期間中は、定価の20%引きで売ったことになる。
解答:C
設問1の別解 その1:
基本的には、上記解説と同様の解き方だが、もう少しシンプルに考えることもできる。
通常時の定価は仕入れの30%増し。仕入れ値の130%の値段が定価
セール中の売値は仕入れの4%増し。仕入れ値の104%の値段が売値。
よって、通常時の定価とセール中の売値には26%の差がある。
この26%の差が定価の何%かを求めるには、
セール期間中は定価の【 】%引き = 26% ÷ 130%
= 0.26 ÷ 1.3 = 0.2 = 20%
設問1の別解 その2:
実際に仕入れ値に仮の値を設定し、求めることもできる。例えば、仕入れ値を1000円に設定する。
仕入れ値 1000円
定価 = 1000円 x 1.3 = 1300円
セール中の売値 = 1000円 x 1.04 = 1040円
セール期間中は、定価よりも260円安く売っている。よって、この260円が定価の何%にあたるかを求めるには定価で割ってやります。
セール期間中は定価の【 】%引き = 260円 ÷ 1300円 = 0.2 = 20%
セール期間中は、定価1300円の20%引き売る。定価1300円の20%は、260円。よって、260円引きで売るという事なので、1300円-260円=1040円。
利益=売値ー仕入れ値と利益=定価ー仕入れ値の二つがあるのですがどっちが正しいのでしょうか?また売値=定価*割引と売値=仕入れ値*割引があるのですがこれは一体どういうことなのでしょうか?頭こんがらがってよくわからないので教えて頂きたいです。
やま様
ご質問ありがとうございます。
確認させて頂きたいのですが、おっしゃられている以下の3つの式はどこのことを指しておられますでしょうか?
解説文の中には以下のような式は見当たりません。
利益=売値ー仕入れ値
利益=定価ー仕入れ値
売値=定価*割引と売値=仕入れ値*割引
売値 = 仕入れ値 +(仕入れ値 x 0.04)
= 仕入れ値 x 1.04 ・・・(2)
上記の部分なのですが、
一行目は 仕入れ値【+】(仕入れ×0.04)
二行目が 仕入れ値【×】1.04
になっており、【】の中が違っていますが、誤字でしょうか?
私の勘違いや知識不足でしたら申し訳ありません。
おっこ様
ご質問ありがとうございます。
誤字ではありません。
例えば分かりやすくするために仕入れ値をNとして考えてみます。
N=仕入れ値
そうすると売値は以下のような式で表されます。
売値 = 仕入れ値 +(仕入れ値 x 0.04)
売値 = N + 0.04N
これを計算すると以下のようになります。
売値 = N + 0.04N
売値 = 1N + 0.04N
売値 = 1.04N
N=仕入れ値なので
売値 = 1.04 x 仕入れ値
売値 = 仕入れ値 x 1.04 ・・・・(2)