SPI練習問題-問1(物の流れと比率)

ある市における電気の流れを下の図に示した。K、L、M、N、P、Qは変電所を、s、t、u、v、wは電気の比率を表す。例えば、図では変電所Kから送電された電気の内、比率sがNに送られることを示している。

物の流れと比率

[設問1]図を表す式は、次のうちどれか?

 Q = sK + tL + vN + uwM
 Q = svK + tvL + uwM
 Q = v(sK + tL)+ wP

[解答群]
 アだけ
 イだけ
 ウだけ
 アとイ
 アとウ
 イとウ
 アとイとウ
 いずれでもない

[設問2]図におけるそれぞれの比率は、次の通りである。

s=0.6
t=0.9
u=0.5
v=0.7
w=0.4

変電所Kと変電所Mから送電された電気の総量が同じ場合、変電所Kから変電所Qに送られる電気量は、変電所Mから変電所Qに送られる電気量に対して、何%にあたるか?(必要な時は、最後に小数点以下第2位を四捨五入すること)

[解答群]
 47.6%
 54.0%
 120.0%
 142.0%
 210.0%
 242.9%
 270.0%
 いずれでもない



解答と解説

『物の流れと比率』の問題の解き方や、使う公式に関しては『SPI 物の流れと比率 ~練習問題と解き方を徹底解説!~』のページで詳しく解説しています。解き方が分からない方は、まず、そちらのページを一読してください。

設問1の解答と解説:

それでは、アから順番に見ていきます。

ア:Q = sK + tL + vN + uwM

まず、最初に抑えて置くポイントとしては、Qが送電されてくるルートはN側からとP側からの2通りだということです。よって、Qの式は必ず次の形式になります。

Q=(N側から送られてくる送電)+(P側から送られてくる送電)

よって、アの式は次の様に分割されます。

Q=(sK+tL+vN)+(uwM)

N側から送られてくる送電は、vNなので、sKとtLは不要。よって、アは誤り。P側から送られてくる送電は、wP=uwM なので正しい。

イ:Q = svK + tvL + uwM

同様に次の式に分割されます。

Q=(sK+tL)+(uwM)

Nから送られてくる送電は、vN=sk+tLに置き換えることができるので正しい。P側から送られてくる送電は、wP=uwM なので正しい。よって、イは正解。

ウ:Q = v(sK + tL)+ wP

P側のルートは、wPなので見てすぐ正しいと分かりますね。問題は、N側のルートですが、次の式に分解することができます。

v(sK+tL)=vsK+vtL

vsKは、Kから送られてくる送電量。vtLは、Lから送られてくる送電量を示しており正しいといえる。よって、ウは正解。

解答としては、イとウが正解なのでF。

解答:F




設問2の解答と解説:

変電所Kと変電所Mが送電する電気量を100とした場合、変電所Kから送られてくる変電所Qの電気量は、

Q=100x0.6x0.7
 =42

変電所Mから送られてくる変電所Qの電気量は、

Q=100x0.5x0.4
 =20

よって、変電所Kから送られてくる電気量は、変電所Mから送られてくる電気量に対して

42÷20=21倍=210%

と言える。よって、解答はE。

解答:E